3dsMAXでのリニアワークフロー図解2「終わりよければすべてよし?」

前回書いた記事の続きです。

リニアワークを考慮せずにガンマ値がズレていても、致命的な問題とはならないと説明しました。
それは、多くの納品物において「終わりよければ全てよし」が成り立つからです。

納品物に問題はないかもしれませんが、作る側に少し問題が生じます。

 

終わりよければ全てよし?

たとえば、森の絵を描いている画家が居るとします。

緑の絵の具を使いたいと思い「緑色」の絵の具を手に取りますが、実は間違ったラベルが貼られていて中身は黄色い絵の具でした。画家はラベルと中身が違う事に気づかずに黄色の絵の具で森を描きはじめます。ちょっと変だな…と思った画家は、黄色に青を足して調整し、なんとか緑の森を描く事ができました。「緑色」の絵の具の中身が黄色だった事には最後まで気づきませんでしたが、なんとか意図した通りの絵を描く事ができました。

そういう状況をどう思うか…です。

ガンマ補正の設定がされていない3dsMAXでは、マテリアルエディタやレンダリングウインドウに描画されるものは、3dsMAXが本来意図した色より暗い色となります。明らかに暗い色となるため、作業者は気づかない間にライティングでこれを補正してしまいます。つまり、ズレたライティングの感覚を身につけてしまう事になります。

そう言われると、ガンマを意識しない事が怖くなってきませんか?

 

リニアワークを意識しないという事は、ズレたライティング感覚を身につけて良いのかどうか?という問題でもあります。

そして、上の画家の例で言うと、他の画家と共同で絵を描く際にそれぞれが持っている絵の具を持ち寄ると、本物の緑色の絵の具と緑色のラベルがついた黄色が混在する事になり、問題が起きるでしょう。